複層フローリングのメリット、デメリット | 注文住宅・新築・リノベーションなら喜々津ホーム 諫早市・大村市・長崎市のこだわり工務店

複層フローリングのメリット、デメリット

kikitsuHome Diary

こんにちは。
休日に我が家の皇帝(奥様)から買物指令を受け買い物に出かけたのですが、エコバックを忘れてとんでもなく損した気分のクマです。

さて、今回のブログは前回の続きとして「複層フローリング」のメリット、デメリットをお伝えしようと思います。
まず最初に「複層フローリング」ってのは断面がミルフィーユ上になっている床材の事で、表面木材の厚みなどによって「挽板フローリング」「突板フローリング」「シートフローリング」に分けられますよ。
ってことは前々回のクマブログでお伝えいたしました。

そもそも複層フローリングってのは、単層(無垢)フローリングの弱点を克服するために誕生したものだと思われます。
前回のクマブログで単層(無垢)フローリングのデメリットは「高額」「品質のばらつき」「収縮や膨張」「反りや割れ」「傷や水、汚れに弱い」「メンテナンスが必要」「暖房機器に弱い」「変色」「匂い」といった事を挙げていました。
これを克服しようと複層フローリングはしているんですね。

複層フローリングのメリット

安価な価格

一般的に複層フローリングは単層(無垢)フローリングに比べて安価です。
中には特殊な技術によって様々な性能を与えられた物もあるので、一概には言えませんが…

品質の統一性

品質のばらつきや収縮、膨張を抑え込むために何層も重ねて造られ、断面で見るとミルフィーユみたいに見えるんです。
そして、それに伴って反りや割れもほとんど発生しなくなります。

様々な対策仕様及びメンテナンス性

多くの複層フローリングは傷や水対策をしています。
表面にコーティングしたり、シートフローリングなんかは水が染み込まない素材でできていたり。
と、同時にメンテナンスフリーになるようにお手入れが簡単になっています。
床暖房やホットカーペット対応品などもありますね。

こんな風に、単層(無垢)フローリングの弱点克服するためにできたのが複層フローリングです。
では、デメリットって何でしょう。

複層フローリングのデメリット

寿命が短い

という事が一番大きいと思います。
つまり、時が経つと劣化してしまいます。
シートフローリングの場合は10年ほどで張替が必要と言われていますが、これはミルフィーユ状にしている接着面が剥がれてくるからなんです。
特に湿度の高い部屋で利用していると顕著に表れます。
また、表面シートがダメになって剥がれたり、紫外線でボロボロになったりします。

この辺の事は、本革とフェイクレザーとの違いと一緒でしょうか。
本革であれば時が経つにつれ傷が付いたり汚れたりしますが味わい深くなり、見る人が見るとカッコよくも見えます。
でも、フェイクレザーはただただ劣化していき、ボロボロで汚くなってしまいますよね。
フローリングも同じ感じです。

質感が劣る

これは挽板や突板フローリングではあまり感じないかもしれませんが、シートフローリングでは顕著に感じる事になります。
かなり上質なシートもあるんですが、高額になってしまいます。

ロフトからの眺め

まとめ

こんな風に考えると複層フローリングのデメリット項目は多くはありませんが、単層(無垢)フローリングに憧れる方が多い理由がわかりますでしょうか。

ちなみに、挽板や突板フローリングで利用されている表面木材は、固い木である広葉樹(ナラ、クルミ、アカシアなど)が使われていることがほとんどです。
これは柔らかい木である針葉樹(杉、パインなど)を使用すると、収縮や膨張が激しく反りや割れを引き起こす可能性が高くなるためだと思われます。

とは言え、複層フローリングが全てダメで、単層(無垢)フローリングが良いという訳ではありません。
どの様な性質を持っているかを理解して使用することが大切ってことですね。

ってことで、今回はここまで。
ほな!また!