喜々津ホームのモビリティハウス　-vol.3 よっつの顔-

玄関から見えるのはリビングとダイニングキッチンだろうか。
従来、家というものはキッチン、ダイニング、リビングによって1つの空間が形成される。
だが、生活に必要なこの要素を揃えるだけで手一杯になってしまうのだ。

そこにこの玄関を合わせてみるとどんなことが起こるか。

そこには驚くほどの開放感が生まれる。

これだけの開放感が得られるのはお店もしくは、このモビリティハウスだけといっても過言ではないのだろうか。

ただの広い空間だと少人数で過ごすには場を持てあましてしまうが、
キッチン、ダイニング、リビング、玄関という役割に立ち戻ることでこの空間は1人、もしくは2人で過ごしても十分に落ち着くことができる。

過ごす場所はどこでもいい。
テーブル席でお酒とおつまみを堪能しながらこの空間を眺める。
リビングでテレビを観る。
物思いにふけながら玄関で自分の頭を整理する。

人をたくさん呼ぶ時があってもいい。
キッチンでお酒をつくり、ダイニングで受け取る。
ソファで仲間と笑い合いながら過ごす。
玄関では外の空気を感じれば室内とは違う話も生まれてくる。

ここにはそんな景色を容易に想像させてくれるのだ。

少人数の時はそれぞれの空間でそれぞれの時間を愉しみ、
大勢の時は1つの大きな空間を共有することができる。

少数でも大勢でも愉しめる一直線の空間、これが「ふたつの顔」なのである。
これに昼の景色もかけあわせることで、「よっつの顔」が完成する。