間取りとYESマン
皆さん、こんにちは。
先日、奥様から「体調不良のため仕事を早退し帰宅しています。」とメールがありました。
あら大変!ってことで、急いで帰宅した関西弁のクマです。
奥様が帰宅時には熱が37.5度だったそうなのですが、クマが帰宅した後に熱を測ると38.5度に上昇してるやないですか!
「あかんやん…晩御飯は、うどんでも創るし、それ食べて、すぐに寝なあかんよ。」
と言うと…
「冷凍のグラタン!」
「もちろんアイスはセットで、そして、おいしいスポーツドリンク!」
「グラタンとアイスは決定事項。スポーツドリンクはセンスに任せます。」
グラタンって…
しかも「おいしい」スポーツドリンクって…
その後、奥様は真っ赤な顔をしながら、グラタンを2つ食べてTV見ながら笑たはります。
日常やん…
と、心で呟きながら、一安心したクマです。
さて、今回は間取りを考える上での注意点をお伝えしたいと思います。
敷地環境
まず、多くの皆さんがご存知ないのですが、間取りというのは「敷地環境」を踏まえ考えないといけません。
当たり前やん!
と、思われた方も多いと思いますが、多くの場合「窓」と「方位」だけを重視されるんですね。
つまり、南側に大きい窓を…ってな具合です。
決して間違いだとは言いませんが、「窓」を中心に考えてしまうと、良い土地と言われている南側に道路がある敷地の場合、必ず大きい窓は道路側に設置することが前提条件になりますね。
これでは、プライバシーは守れませんし、カーテンは開けることができません。
素晴らしい設計士さんというのは、間取りを考える際に、当然ですが光の入り具合を踏まえ部屋の配置バランスを計画していきます。
「窓」ありき。ではなく、バランスなんですね。
少しわかりづらいですが、暗そうな北側にリビング?という様な間取でも、一流の設計士さんが計画したものであれば、間違いなく暗く生活しにくい部屋にはなりません。
その際には、必ず光が取り込めるように工夫がなされているはずです。
敷地環境というのは、方角だけではなくて、高低差や風向き、交通量や人の流れ、周囲の建物の状況や将来起こりうる要素などが関係してきます。
これらを無視して、計画していく設計士さんたちの事は「二流」と判断していいと思います。
規格住宅やちょこっと間取が触れるようなお家というのも、敷地環境を考えているとは言えませんね。
もっと極端に言うと、一般的に判断される「良い土地」ではなくても、一流が計画すると、どの土地でも暮らしやすいお家が建てることができるんです。
そして、これが注文住宅の素晴らしいところです。
Yesマン
以下は、ある住宅会社の営業マンさんがお話しされていた内容です。
お客様が間取りを考えてこられたので、そのままお家を建てたんですよ。
お客様は建築士でもなく住宅関連の経験は皆無だったのですが、ご自身で勉強されて間取りを考えられたので、法律上も問題なくすんなりお家が建てられました。
打合せ時間も非常に短くて、図面を清書しただけだったんですよ。
引渡時には、お客様も喜んでくれました。
ってな内容です。
クマは不思議で思わず
「修正は何もなかったんですか?」
「何かしらのアドバイスをしたとか?」
と質問したんです。
すると
「修正やアドバイスなんて皆無ですよ。だってお客様が望んでいる間取りですから。」
「お客様ご自身が考えられたことですから。」
と、笑顔でお答えになられました。
続けて、色々質問したかったのですが、ここで話は止めました。
皆さんは、どう感じますか?
クマはね、お客様が悩みに悩んで間取りを考えたことは、すごいと思うんです。
でもね、それが最高の間取りなのかどうかは別だと思っています。
その判断もせずに、高額のお家を建てたことが不思議で仕方がないんです。
クマであれば、まず、お客様から間取りの意図を聞くと思います。
その上で設計士さんにご説明して、あるいは直接お話しいただいて、考えて頂きます。
つまり、お客様のご要望とする間取りが本当に、ご要望を叶えられるのか。
そして、本当に暮らしやすいお家になっているのか。
このことをプロの意見として、お聞きすると思うんです。
皆さんがお考えになった間取りが悪いと言ってるのではなくて、プロである専門家の意見って重要だと思います。
先程の営業マンさんは、最後に
「何か問題があっても、お客様が考えた事だから」
と言われました。
つまり、お客様がご要望していることやから、問題があっても知らん。
と、言ってるんです。
それなら、住宅会社なんていらんやん。
建築士なんていらんやん。
もしかしたら、クマがズレているのかもしれませんが、何でもかんでも「Yes」で答える「設計士」「営業」「職人」「住宅会社」なんて、何の役にも立たないと思っています。
クマは、良いことは「良い」悪いことは「悪い」って言えないといけないと思います。
つまり、お客様への「アドバイス」できなくてはいけないと思うんですね。
まとめ
今回のブログ、実は「Yes営業マン」さんとのお話があったので書いたんです。
この方は、自信満々に「お客様が言ってるから!」と仰ってましたが、何度も書きますがクマは不思議で仕方がないんです。
クマは実は、昔、長い期間、ある設計事務所で間取りを考え図面を書いていたんです。
その時から、クマは「アドバイス」こそが重要。と思って勉強してきました。
昔は、お客様のご要望でも、暮らしにくい間取りになりそうなときは「おかしい!」とよく言ってました。
今は、極端にその様にお伝えする事はありませんが、そのままの間取りでのメリットとデメリットをお伝えするように心がけています。
このことは、クマの基本的スタンスかもしれません。
お客様のご要望や思いなどは、とっても大切ですが、ただ言われたとおりに何でも「Yes」はおかしいと思います。
なので、間取りなどを決める際には、何でもかんでも「Yes」を伝える「営業」「設計士」ではなく、キチンとメリット・デメリットを伝えてくれる方を選択してください。
そうすれば、絶対に納得のいく間取りのお家になると思います。
なんか変なブログになっちゃいましたが、今回はここまで。
ほな!また!